自由電流と磁化電流

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本ページでは…

 本ページでは、自由電流は外部に取り出せる電流であるが、磁化電流は外部に取り出せない電流であることを確認する。

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前ページでは、E-H対応において、静電場と静磁場の類似点も相違点について述べた。

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内容

電流

 E-B対応において、磁気現象を引き起こす源は電流であると考え、電流は自由電流と磁化電流に分けることができる。この分類はとても重要になってくるため、それぞれについて次から述べていく。

 電流の単位はアンペア\(\text A\)で表され、\(1\text A\)は真空中に \(1\text m\)の間隔で平行に配置された無限に長い二本の導線に、長さ \(1\text m\)につき\(2×10^{-7}\text N\)の力が及ぼし合うときの導線に流した電流と定義される。

自由電流

自由電流とは、外部に取り出せる電流である。自由電流の例として、導線を流れる電流がある。

磁化電流

 磁性体に自由電流が近づいたとき、磁性体を構成する電子のスピンや角運動量が整列する現象を磁化という。磁化によって整列した電子のスピンや角運動量が作る電流が磁化電流(または束縛電流)であり、外部に取り出せない電流である。

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次ページから…

次ページでは、E-B対応において自由電流から磁気力線が生じ、次のアンペールの法則を満たす磁場\(\boldsymbol H\)が磁気力線から生じると定義する。

\begin{align*}\int_C\boldsymbol H\cdot d\boldsymbol l=I_{\text f}\end{align*}


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