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本ページでは、マクスウェル方程式がゲージ変換の下で不変であることをみる。
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前ページでは、マクスウェル方程式がポアンカレ変換(ローレンツ変換と時空座標の並進)の下で共変であることをみた。
内容
ゲージ変換とは
あるゲージ場\(A^\mu(x)\)が与えられたとき、そのゲージ場\(A^\mu(x)\)に任意関数\(\varLambda(x)\)の時空微分\(\partial^\mu\varLambda(x)\)を加えた新たなゲージ場\(A’^\mu(x)\)への変換
をゲージ変換(または局所的変換)という。また、このゲージ変換で方程式の形が変わらないとき、ゲージ不変性(またはゲージ対称性)があるという。
ゲージ変換の下での不変性
ゲージ場で表したマクスウェル方程式
はゲージ変換において不変である。言い換えると、ゲージ場\(A^\mu(x)\)から新たなゲージ場\(A’^\mu(x)\)への変換が任意関数\(\varLambda(x)\)の時空微分\(\partial^\mu\varLambda(x)\)を用いて
と表されるとき、変換後のマクスウェル方程式の形
が元のマクスウェル方程式と変わらないということである。
このことは、次のように確かめられる。式(1)をマクスウェル方程式(3)に代入すると
となり、ゲージ変換の下で元の方程式と変わらないことが分かる。
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