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本ページでは、お金の種類は大きく分けて、硬貨と紙幣、そして銀行預金からなること、また、硬貨は純資産だが、紙幣と銀行預金は負債であることを確認する。
内容
お金とは?
お財布の中にあるお金(貨幣)を見ると、1円玉や10円玉、1000円札など何種類かあるが、大きく分けて硬貨と紙幣の二つに分けられる。この二つを合わせて現金通貨と言う。お金はこれだけでなく、多くの人は貯金などを銀行預金として保有しているので、銀行預金もお金の一種である。
簡単にまとめると、お金は現金通貨と銀行預金(預金通貨)の二つに分けられ、現金通貨は硬貨と紙幣から成る。今回は現金通貨である硬貨と紙幣、そして銀行預金の違いについて見ていく。
硬貨と紙幣、銀行預金の違い
硬貨と紙幣そして銀行預金すべて同じ「お金」に思えるが、実は硬貨と紙幣、そして銀行預金は同じお金ではない。どう違うかと言うと、「硬貨は純資産だが、紙幣および銀行預金は負債」になる。
え?え?え?全然わからない!と思われるかもしれないが、この違いは経済を理解する上でかなり重要であり、この違いをこれからいくつかの記事を跨いで説明していく。
硬貨と紙幣、銀行預金を合わせてお金(貨幣)だが、世界のお金のうちほとんどは紙幣+銀行預金である。そして、紙幣と銀行預金は負債であるから、お金は負債として認識する必要がある。でも「紙幣や銀行預金は負債」というのはイメージしづらく、それに比べて「硬貨は純資産」はイメージしやすい。
例えば、日本政府の純資産である硬貨の所有権が私に移ったら私の純資産になり、硬貨を他人に渡したら資産は移動したことになる。また、昔の硬貨は金貨や銀貨だったので、硬貨そのものに価値があるように思える。このように硬貨のほうがイメージしやすいため、多くの人はお金というと「硬貨」を思い浮かべてしまう。
でも、何度も言いますが、お金は「負債」として認識しなければならない。
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いきなり紙幣や銀行預金の説明をすると混乱してしまうかもしれないので、次ページでは、イメージのしやすい硬貨の歴史を見て、硬貨が純資産であることをみる。そして、その次ページで紙幣や銀行預金の歴史を見て、お金の本質である「紙幣や銀行預金が負債」であることを見ていく。
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